だいたいいつもごろごろしています。

最近はミュージカル沼俳優沼にも住んでいるジャニヲタ(事務所担寄り手越担)社会人OLの日常とヲタ活についての雑記です

【感想】映画We Are X-Xをよく知らない25歳女が思ったことを書く

あんまり人には言っていなかったが(笑)一昨年の末から昨年末にかけてゆっくりゆっくりわたしのなかでXJAPANへの熱が上がっていた。笑。ので、XJAPANのドキュメンタリー映画"We are X"をみにいった。その感想。

泣いた。すばらしかった。

彼らの'80~'90あたりの全盛期をリアルタイムで知らなかったけど、わたしもこの時代に思春期を過ごしていたら確実にファンだっただろう。
どこまで本当で、どこまでが演出なのかわからないけど(芸能界のことはよく知らないけど何かしら大きな力は働いてるんだろうなということは感じるのでこういう書き方です
☆)実際にこんなドラマティックな運命をたどっている人々がいることが奇跡すぎる。


過去にわたしがテレビでほぼ初めてちゃんとXJAPANのパフォーマンスを見た時の感想。

映画をみて、このときに抱いた印象は的を射ていたのだとおもった。

今回の映画より前にWikipediaYOSHIKIの生い立ち(映画で語られている幼少期から体が弱くピアノなどの楽器にだけは親しんでいたこと作曲もしていたこと、自殺で父をなくしたこと、トシとは幼稚園時代に出会い小中高時代も共にし小学生の時からバンドを組んでいたことなど)について知り、『紅』がその父に対しての思いを描いたものだということを知った。それを知った上で『紅』を聴いたらどこにも向けられないやり場のない怒りや悲しみがありありと伝わってきて自然と涙がでてきてしまった。深夜に聴いたせいもあると思う。笑
ただの暴力性のある曲ではない。YOSHIKIの怒りや悲しみがあんなに激しさを帯びていることをただただ悲しく切なく感じた。そのような悲しみを何か形にしようとするとこんなにも激しくなることが切なかった。

映画ではそのような父を自殺で亡くしてやり場のない悲しみ痛みを抱えていたこと、その痛みが今も消えることはないことがYOSHIKIの口から語られる。
そのほかhideの死や、脱退したTaijiのこと、Toshiが洗脳されてから戻ってくるまでのエピソード、などなどに関してワールドツアーの最中でインタビューを受けメインにデビュー当時の映像やワイドショーの映像を混じえていた。

特に印象に残った箇所は3つほどある。
1つはYOSHIKIが父の自殺以降ガラリと変わったと語っているシーン。「僕の愛が足りなかったの?どうして何も言ってくれなかったの?」と自分を責め、「窓やものを壊す代わりに僕はドラムを叩き始めた」と言っていたこと。今までクラシックしかやっていなかったがその美しい綺麗な整った音楽ではどうにも堅苦しく息苦しかったが、その型を壊したロックがあったから彼は救われたのだ、、と思ったらロックがこの世の中にあってよかった、と思えた。大きいくくりだが音楽や、アートが存在する理由もそこに通じると思った。

しかしXJAPANの全てがそこから始まっている。正直皮肉なことだと思う。YOSHIKIの父の自殺がなければYOSHIKIはここまでスターにはなっていなかったかもしれない。数々の名曲は生まれず、XJAPANによって救われる人々もいなかったかもしれない。
Xのデビュー当時を知るプロデューサーは「当時のXは自然体で殺気があった」と語っていた。何か一大事がないと人はそんな空気感を持てないんだと思う。
変な感想で叩かれそうだが、あるいみYOSHIKIは原罪を背負ったイエスキリスト的存在なのかもしれない。。

2つめ。Toshiの洗脳が盛り込まれているが、帰ってきたToshiに対してYOSHIKIが「幼なじみの友だちが戻ってきてくれて嬉しかった」と語るところ。メンバーじゃない、グループのボーカリストではなく、"友だち"。グッときた。にわかではあるわたしごときがいって心もとないが、正直3次元でかなり上位に入るぐらいYOSHIKIとToshiの関係性は素晴らしい。(絶対薄い本あるとおもう笑/ちなみにジャニオタでもあるわたしが思う素晴らしい関係性は中居木村ツートップ、キンキのふたりです笑)

3つめ。hideの自殺は自殺でない、たぶん何かのまちがいだ。彼はそんなことをする人ではない。と語るYOSHIKI
真相は藪の中だが、彼が頑なにhideの死は事故だと信じていたのが切ない。hideのことは全然ピンクの髪のギタリストくらいしか知らなかったが、当時の映像が流れるがお茶目そうでファンにも優しいhideが愛されて然るべき人物だったのは一目瞭然だった。あと口元がかわいい。。リアルタイムで知っていたかった。

冒頭にYOSHIKIが「自分は何者なのか、という問を常に問い続けている」と語っていたが、たぶんそれは誰もわかっていなくて、ライブでのC/RでXが「We are?」とコールし、客が「X!」とレスポンスするのがお決まりとなっているようだがその自分は何者なんだろう、という普遍的な問いを、何となく生きづらい感じを共有しているのがいいなと思った。

YOSHIKIが感じていた心苦しさ心許なさ切なさ悲しみが全ての事の発端になっているように思い、このことを芸術だ!なんだ!といって取り上げてエンタメとして消費されている、現にわたしはこれを見てネタとして取り上げたことに少し罪悪感がある。でもきっとYOSHIKIが生きる糧は消費されること、人々に必要とされることにあるのではという勝手な憶測もわたしのなかではあるのでこのまま楽しませてもらってよかった、のかもしれない。


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映画ではマリリンマンソンもジーンシモンズもXJAPANは素晴らしいロックグループだと語り、ジーンシモンズは「(世の中に差別などは確実にあるため)彼らが日本人でなければ世界一のロックグループになっていただろう」といっていたのが印象に残った。
生きづらさを抱える世界の人々の共感を得て、その人々の悲しみやら怒りやらに寄り添っているのがXJAPANなんだ、とこの映画をみて感じた。見れてよかった。

というかGLAYTAKUROLUNA SEAなどのインタビューもあり、またどこかでいつか開かれていた邦楽ロックミュージシャンが集まっていたパーティーが一瞬ですが映るので好きな人々はおすすめです。